2013年03月

2013年03月09日10:07フロリダ(米)遠征記 Part Ⅱ
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フロリダで行われた Fun In The Sun (FEI & AERC) というエンデュランスの大会  に参加してきました。
フロリダを訪れるのは今回で2回目ですが、この大会会場は初めてです。
3日間の大会で、エントリーは140ほどでした。距離は40~160kmまであります。
馬関係の企業がいくつかスポンサーにつき盛大な大会でした  。
私は3日目(3月2日)の160km(100mile)にエントリー、まずは結果から・・、完走 (ヤッター  )
騎乗馬:My Wild Irish Gold (owner:Valerie Kanavy)
走行時間:11時間15分50秒(時速14.2km)
順位:9位(21頭スタート、15頭完走)

『 馬  』  私が乗った馬 Irish (牝馬) は2010年の1月にフロリダへ遠征した時に乗った馬でした。その時に7歳だったから今は10歳かな、再会です。
レース前日の獣医検査で Back (背)に B がつき少し背中を痛がっていると獣医師に指摘された。2レグ走行後の獣医検査では筋肉にタイアップの傾向があるので注意するようにと言われた。安全に完走を目指して走ることにする(クルーに聞くと、この馬の背中や筋肉はいつもこんな感じなので心配することはないと言われたが・・)。
Valerie さんのチームから初めて160kmを走る女性(Sam)がいて一緒に走ることになった。
お互いに先頭を入れ替わりながら走行、Irish  は物見(びっくり)が多いので先頭を走る時は少し大変だし、推進していないと重たくなる傾向にあった。前に馬がいる時はどんなスピードでも、どこまででもついて行くので楽だ。
自己管理はしっかりしており、よく食べよく飲み、意思表示も分かりやすい。
ゴール後の Irish の状態はとても良かった。獣医検査の内容もほとんど A で元気だった。
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 Irish と私。


コース 』 コースはフラットでとても走りやすかった。馬の呼吸が荒くなるような登りは全くない。
1位の馬は私よりも2~3時間前の明るいうちにゴールしているので、時速18~20kmという記録だろう。
標識は分かりにくかった。目印のリボンの色が、オレンジ、青、黄、黄に赤の水玉などがあり、黄と黄に赤の水玉は見分けにくかった。午後からは強風の為に矢印のプレートが木から落ちて地面に倒れており、曲がる方向を見落としたライダーもいたと思う。
私は一緒に走っていた Sam が、このコースを何度か走ってよく知っていたので、分かりにくい場所は彼女が気がついて助けてくれた。
1人ではコースを間違えていただろう。

天気   』 フロリダでの数日間の様子では、気温は5~18℃(朝は冷えると寒いが日中はお日様が出るとぽかぽかと春の陽気だ)。当日は曇り時々晴れ、午後は強風。午後からの強風は大変だった。砂ぼこりが舞い、木がワサワサと揺れ、馬の物見(びっくり)が増えた  。クルーエリアのテントは風で飛ばされる恐れがある為に全部たたんで片付けられた。強風の中で馬は馬着を2枚着て、ライダーはジャケットをはおり、風に耐えて休んだ。強風のせいで午後は心身共に疲れた。
大会会場の様子(下の写真)。
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 よく見るトレーラーのタイプ。馬3頭積みでキッチン、ベッド、バスルームなどがついている。


クルー  』 クルーの人たちにはとても良くして頂いた。馬装、馬体チェック、ストレッチ、マッサージなど、強制休止中は細かく馬のケアーをしてくれた。本当にエンデュランスはライダー一人の力ではなく、クルーみんなのお陰で成り立っていると感じる、感謝
獣医検査だけは全部自分でやることになった。今回の馬はちょっと lazy (怠け者)で歩幅も小さい為に、『 この馬の速歩には Hiromi のほうが合っているから自分でやったほうがいいわ。』 と言われた。
クルーエリアの様子(下の写真)。
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獣医検査場の様子(下の写真)。
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賞品  』 完走した賞品は Tシャツとポロシャツを各1枚と、トップ10に入ったのでスポンサーの Adequan から$300相当の馬の薬品、サプリメントの詰め合わせを貰ったが、ずっしりと重い大きな Box らしいので持ち帰るのに困難だと思い、Irish に使って下さいと言って置いてきた。他に馬のトリートメントセンター(治療やケアーの為のいろいろな器材やプールなどがあるらしい)の利用券$125を貰ったがこれも置いてきた。120kmのトップ10の賞品は馬着(これもKAROOというスポンサーから提供された物)だった。あれなら持って帰れるのに・・。馬着が欲しかった・・。
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友人  』 今回の大会でも友人ができた。イギリス、ドイツ、スペイン、カナダ、コロンビア、南アフリカ、インド・・、国籍さまざまな人たちが集まっていた。世界選手権で顔を合わせた人もいる。みんなどこかで知り合いと繋がっていたりして馬の世界は狭い。エンデュランス仲間たちは皆フレンドリーで楽しい。
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 チームValerie(今回の馬のオーナーとスタッフたち)


トレーニング 』 今回、馬を借りたValerie さんは世界選手権の常連で過去には優勝経験もある。彼女のチームの馬は強く、常に上位に食い込む。トレーニングについて興味があり聞いてみた。大会に向けての馬のトレーニングは週に6日間行うそうだ(週に1日はリフレッシュの為に馬も休みが必要)。強、中、弱の内容を個々の馬に合わせて繰り返し、乗れない日はウォーキングマシーンで4時間の常歩をさせて筋肉を動かし続ける。考え方は競馬場の馬と同じだ。コンスタントに毎日(週に6日間)トレーニングを続ける。もちろん大会の直前は運動内容を軽くしていって疲れを残さないようにする。
背・腰に疲労を感じられる馬のケアーにはレーザー治療器を使用していた。イギリスで見た物と同じだ(日本でも使用されている)。今はレーザー治療器が主流らしい。
Valerie さんの牧場の様子(下の写真)。
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 周りには広大な牧場の景色が広がる。


費用  』 参考までに今回の大会参加にかかった費用を。
借馬料 $2500、エントリー代 $320、他手続き料 $63。
現地での滞在は Valerie さんの友人の Helen さんが無料で部屋を提供してくれた。他に航空券やレンタカー代などを入れて合計は日本円で45万円ぐらいだった。借馬料もエントリー代もとても安くて親切な値段だと思った。

私は海外のエンデュランスレース  が大好きです。
周りのライダー、クルーの方々の誰を見てもみんな上手で、学べることが沢山あるといつも感じています。自分の目で見て体で感じたいといつも思っています。
今回はお休みを取ってこの大会に参加させて頂きました。お休み中の業務など皆さんにご協力を頂きました。
ありがとうございました。

by Hiromi