「チョンコ」--20日、清一がふくとの散歩中に自宅付近の道路に落ちていた小雀の雛です。拾ってきた清一は大喜び。まるで、子供のような喜び方でした。「鳥かごはないか」 「餌はないか」と聞かれて、「さて」と思案して、10年前、ヒヨドリの雛が迷い込んできたとき購入した鳥かごにビニール袋をかぶせてしまったはずだ。---ありました。きれいなものです。すぐに使えます。
餌ーーー友人が、雑穀の研究をしていて、本を出版、本と一緒に雑穀を送ってきてくれた。私は食べたくないので、食品庫にしまったはずだ、立派な稗と粟が出てきました。
散歩から帰ってきたふくは面白くありません。玄関につながれたまま、二人は小鳥に夢中です。取りあえず、ふくの足をふき、彼女が届かない、食堂テーブルの上に鳥かごを置いて、すり餌を耳かきにのせてやります。ふくは、もともと小鳥に異常な興味・関心を示します。散歩にでても、雀が一斉に飛び立つと、その行方を追っています。どちらかというと猫の習性が強いのではないかと思います。じっと食堂テーブルの鳥かごに向かって、お座りをして、見つめています。
もう少し高いところと、出窓に移しましたら、出窓にへばりついて、上を見つめています。「よかった。届きません。」二本足で、へばりついているのに疲れると、じっと座って見つめています。上の「ぴよ」との鳴き声に驚いているから、おかしいです。
この小雀が、どのようなDNAを持っているのか不思議なのですが、耳かきに乗せた、すり餌を積極的についばみます。清一も私も子供のころ、雀の雛を育てようと苦心して、餌を食べずに、2,3日後に死なせてしまった苦い経験があります。これは、誰もが共通している経験ではないでしょうか。不思議なことに この小雀は、ちょん、ちょんと食べ、もっとほしいと「ぴよ」と鳴きます。
翌日21日、会社の車で朝から、ランチに向かいます。鳥かごを助手席に乗せてシートベルトをかけて出発です。会社の車は、助手席の背中部分が、後ろの客が、足を伸ばせるように、パカとあきます。清一は、出発30分後から、そこから餌をやります。「チョンコ」はふたが開くと、そばにやってきます。なかなか利口。ふたを開けると後ろのシートに座っているふくは、身を乗り出して、覗き込みます。普段は、ロープをはずしてあげるのに、今回は、ふくが何をするか心配で、ロープつきです。清一も「ふくを押さえておいて」と言います。
車酔いもなく、元気にランチに到着。ランチでは集中して、しっかりと餌を食べて、かごの中を飛び回り、本当に不思議な「チョンコ」です。
ということで、私たちがランチにつくと、家に入れてもらえるテビスは入れてもらえません。ふくも気楽に放してもらえません。私たちが外にでたり入ったり、ふくとチョンコだけおいておくのが心配ですから、一応、ふくをロープにつないでおきます。
東京に帰ってからも、「チョンコ」は着々と成長を遂げ、すり餌の必要がなくなりました。粟をそのまま食べ、さびしいと、「ピヨピヨ」と声をかけます。人間が近づくと満足しているようで、試みに、手を入れてみると、ちゃんと手の甲に乗ってきます。写真のように、手乗り雀になりました。我が家に来てから、6日目のことです。これからも、東京と北軽井沢のランチを往復しますので、ランチにおいでのみな様、「チョンコ」を宜しく。
ふくまま